FXとは、Foreign Exchangeの略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と呼ばれています。外国為替保証金取引は、少額の証拠金(保証金)を業者に預託し、差益決済による通貨間の売買を行なうのが特徴で、「保証金」という仕組みによって成り立っています。
外国為替業務が完全に自由化されたことで、巨額の資金を運用するヘッジファンドや大手銀行だけではなく、個人にも参加できるように商品化され生まれたのが外国為替証拠金取引です。24時間いつでも取引できるので、株と違って会社勤めの方も気軽に取引できることも特徴です。取引会社によって各サポートやサービスも充実しているので、比較的初心者でも始めやすい資産運用になります。
FXは、1998年の外為法の改正により誕生しました。為替取引が一般の個人投資家に開放されたことがありますが、これによりFXを取り扱う業者は銀行などの為替を取り扱う専門家から、一般の業者での取扱が可能になったのです。
FXの歴史は浅く、外為法が変更される前は、FXのように個人投資家が外貨を取り扱うことはできませんでしたが、一般の投資家にも解放されたことにより、最近では特に注目を集めています。これからも外貨預金に変わる為替商品として、歴史のある外貨預金にとって変わる為替商品としして、また、利用対象を広げたことにより、益々注目されていくことでしょう。
株同様よく知られている投資方法に外貨預金があります。FXも外貨預金も外貨を扱う共通点があります。
外貨預金とは、お金を預けて利息を稼ぐ投資方法です。現在の日本が超低金利であるのに対し、海外には日本よりも金利の高い国があります。その違いを利用し、同じ金額を10年、20年と預金をすれば金利の差は莫大になります。しかし、外貨預金の最大の条件は長期間お金を預けることにあります。預金の出し入れにはその分手数料がかかります。そのため、せっかくの利子収入がなくなってしまうこともあります。
しかしFXの場合は、外貨預金と同様に預金感覚で投資すればそれなりの利益を上げることができます。一度預けると基本的に中途解約ができず、自由に引き出せない外貨預金に対し、FXは利息を重視して、買った外貨を保持できる、両替の条件が有利な時に両替できるなど利益を出すためにとれる手段が多いことが大きな違いになります。
-24時間取引可能
株取引は基本的に証券取引所が開場している時間が9:00から15:00までと限定されています。しかし、FXでは株式市場のように取引所のある市場ではないため、24時間レートが動いるので24時間取引可能となっています。
-手数料が安い
FX取引は、外貨預金などに比べて手数料が圧倒的に安いのが特徴です。
-低コスト
FXの手数料は1ドルにつき1円以上の手数料外貨預金などに比べて、約10分の1以下と安いので、少ない資金で大きな金額の取り引きが可能です。
-レバレッジ
小額の資金で大きな資金の取引を行うことができることをレバレッジといいます。株とよく似た仕組みですが、株の取引ではレバレッジは通常3倍までなのに対し、FX会社によっては、レバレッジ100倍のところもあります。
-安全性が高い
株式投資の場合、投資した会社が破綻すれば株は価値のないものになっていします。しかし、FXの場合はメジャーカレンシー(=主要通貨)を扱っていれば、その国が破綻しない限りは安全だと言えます。アメリカやイギリスなどの主要国が短期間のうちに破綻することなどは考えにくいので、FXは実に安全な金融商品であるとも言えます。
FXは元本保証をした金融商品では無いので、資産が目減りすることもあります。
FXではレバレッジを大きくした取引の場合、収益も大きくなる利点があります。しかし、それだけ損も大きくなってしまうこともあります。また、レバレッジを大きく設定しすぎると、為替レートが少し動いただけでも元本に対して多大な影響がでるので、マージンコールという取引業者からの強制的に取引を決済するか、資金を元本分まで補充するかという選択を迫られることになり、超短期的な取引しか出来なくなりがちです。
もちろん、マージンコールが頻繁にかかるような状態は、大損をしているといえます。