FXの取り引きは新規の注文を出すことから始まります。新規注文では、注文種別、通貨ペア、売買区分などを選択し、為替レートやチャートを見ながら予想し、上昇トレンドであれば「買い」、下降トレンドであれば「売り」というように、希望する取引条件になったら発注します。
注文種別では株式注文にもありますが、成行や指値のような注文方法を決定します。
新規注文の際に必要な取引証拠金は通貨によって異なるので、取り引きルールを確認しましょう。
発注した注文が約定されると希望した条件で売買が成立した状態になります。これをポジションといい、「買いポジション」・「売りポジション」という言い方になります。
FXで為替差益を得るためには、通貨を「買ってから売る」ケースと「売ってから買い戻す」ケースの二種類があります。 例えば、100万円で1万ドルを買った状態のことを、買いポジションまたはロングポジションといいます。この場合は1万ドルのロングポジションとなります。
またFXでは、外貨を売るところから入る空売りが可能です。
ポジションを決済して損益を確定させます。FXでは、「買ってから売る」・「売ってから買う」ことで損益が確定します。
ロングポジションでもショートポジションでも、決済しなければ利益や損失は確定はしません。通貨を買ってロングポジションを持っている場合は、売ることで逆に通貨を売りから入ってショートポジションを持っていると、買い戻すことで損益が確定します。これを「決済する」といいます。
逆に、売りから入った1万ドルのショートポジションの場合は、為替レートで円高になるのを狙って買い戻し、決済します。このため、高く売って安く買うことで利益を生むことができます。
為替レートがどれだけ不利になっても決済しなければ損失は確定しませんが、含み損(現在のレートで決済した場合に発生するであろう損失)が大きくなると、ロスカットによって自分が意図しないタイミングで強制的に決済されてしまうことがあります。
決済注文が約定されるとその取引にかかった手数料、スプレッド、スワップポイント、為替差損益がすべて合計されます。その合計が今回の取引で生じた利益または損失ということになり、これが損益確定になります。新規注文でポジションを持ち、それを決済するというサイクルを繰り返して利益拡大を目指すことになります。
まずは注文や取引に慣れることから始めて、徐々にステップアップすることをお勧めします。